トリイソース 鳥居食品株式会社

桶底ソース

ウスターソースを木桶で熟成していくと野菜や香辛料の固形分がゆっくりと沈殿していきます。その木桶の底に溜まった部分だけを取り出した希少なソースで「桶底ソース」と呼んでいます。(旧名は薄茶色のパッケージで「桶底のちから」)

野菜と香辛料の固形分がそのまま入っている分、スパイシーな味わいです。単に辛いという表現ではなく、様々な香辛料の味が感じられるという意味でスパイシーなソースです。

ソースマニアの方々はお好み焼や焼そばなど色んな料理にそのままお使い頂き、そうでない方は料理の隠し味にお使い頂けます。

200ml
560円(税込)
数量
600ml(品切れ中)
1,220円(税込)
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原材料
砂糖(国内製造) たまねぎ・トマト・にんじん・にんにく・セロリ 醸造酢 食塩 香辛料 レモン果汁 昆布 かつお節
賞味期限
200ml:2年
600ml:18ヶ月

門外不出の滓を半世紀ぶりに復刻

トリイソースのウスターソースは、木桶で一ヶ月以上熟成させて造られます。その過程で、野菜の固形分や香辛料の粒が木桶の底にゆっくり自然沈降し、木桶の底にはうまみがぎゅっと詰まった濃厚なソースが存在しています。そのソース(滓)は関西では「どろソース」などと呼ばれソース好きにはたまらない逸品として販売されております。

しかも、この滓は一般的な即席のソースでは決してできない、当社のように熟成させたソースだからこそできる貴重なソースです。いわば熟成の証です。単に辛すぎず、重厚なスパイス香る風味は、一度味わうとやみつきになる事でしょう。様々な料理のさいごの一振りとしてもご利用ください。

日本で唯一の製法で行う木桶熟成

2020年春、当社は木桶を新しく作り直しました。大阪の桶職人の方にお話をしてこれまで2,400L(15石)だった木桶を720L(4石)にしました。

ソースを熟成させる際、木桶の中で寝かしておきます。その際、液体と固形分が分離していくのですが、桶が大きいと完全に分離するまで時間がかかってしまいます。当社のソースの製造量を考えるとこれまでの木桶では大きすぎ、分離が進んでいく過程で新たなソースを継ぎ足し、その都度攪拌されることで滓がまた混ざってしまうという状況に。木桶を小さくしたことで、1回の仕込みで継ぎ足しが不要になり、現在はソースと滓との分離がうまく進むようになりました。これにより、より旨味の凝縮された桶底ソースとなっております。

ペーストではないまるごと生野菜

ソースの主原料は野菜です。トリイソースでは、ペーストではなく、野菜をまるごと使っています。一般的なソースは、ペーストやパウダーを使うことが多いです。ペーストやパウダーでは前処理の段階でかなりの熱を加えて濃縮・乾燥します。それにより、せっかくの野菜の風味が失われてしまいます。

風味を失ったペーストやパウダーからソースを作ろうとしても、野菜の風味を感じづらくなってしまいます。そのため、私たちは生の野菜を丸ごと使います。野菜を丸ごと加熱すると、熱が野菜の中心にゆっくり伝わります。温度が60℃を超えると野菜の酵素は失活してしまいます。常温から60℃に達するまでゆっくりと熱を加えることで酵素を長く活性化させ、野菜のもつ旨味のポテンシャルを最大限に引き出します。

ご愛用者から「トリイ(ソース)さんとこのソースは野菜の風味がする」とよく言っていただけます。私たちは、煮詰めた野菜を裏ごしせず、石臼ですり潰します。それによって一般的には捨てらている野菜の皮や種の部分も余すことなく野菜全ての旨味をソースに詰め込みます。だからこそ野菜の風味を感じるソースに仕上がるのです。更に捨てられる生ごみも限りなく0に近づきます。

粉末ではない原形香辛料

トリイソースでは、シナモンやナツメグ、クローブなど、甘さを引き立てる香辛料を多く使っています。一般的に香辛料はパウダー状態に粉砕してソースに入れます。パウダーにすると粒子は細かくなり、ソースの液体に触れる表面積は広がり、香辛料の香りは効率良くソースに溶け込みます。

話は飛びますが、市販されている胃薬は苦くないですか。実は、胃薬に入っている香辛料はソースに使われている香辛料と似ています。一部のソースが「薬っぽい」と評されるのは香辛料の苦味がソースの味に強く出ているからです。

ここが香辛料を使う難しいところです。香辛料の香りはソースに欲しい要素ですが、苦い味はソースの味を薬っぽくしてしまう。香辛料を細かくすると香りも味も強くソースに影響してしまう。そこでトリイソースでは、香辛料を原形(又は粗挽き)の状態で濾し袋に入れ、ソースの中に漬け込むことで香りだけをソースに溶け込ませ、味は邪魔しないようにしています。原形の香辛料で香りづけするには、粉末より必要量が多くなり、ある意味贅沢な使い方です。

さらに、ここでもうひと手間かけます。香辛料には、熱に強い香辛料と弱い香辛料があります。熱に弱いとは高温で使うと本来の味から変化してしまう香辛料のことを指します。そのため、漬け込む温度帯を2段階に分け、熱に弱い香辛料は温度が下がってから漬け込むようにして欲しくない香りはなるべく入れないようにしています。

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